障害のある学生も参加したインクルーシブ防災訓練 <2024年11月25日(月)>
川内北キャンパスで行われた総合防災訓練に、日常的に電動車椅子を使用する学生と教職員ら3名が参加しました。各人の障害状態・ニーズに合わせた方法で避難訓練をするという取り組み自体、本学では(おそらく)初めてのことでした。訓練当日は、事前募集した協力サポーター、本学教職員、家族、医療関係者ら計27名が集まりました。
参加者を前に当事者学生らが、自身の障害状態や個別避難計画に基づいた避難方法について説明し、全員で車椅子を持つ・おんぶする等の練習をした後に、2階の教室からエレベーターを使わず第一避難場所までの避難を想定した訓練を行いました。
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参加者A:本人はおんぶにて移動、電動車椅子は2名が階下まで運んだ。
参加者B:①同上 ②おんぶの際、握力および体幹の保持可能時間が読めなかったことから、車椅子ごと運ぶ方法も検証したものの、 車椅子の形状等により安定した角度で運べないこと、本人の不安感もあり、②の方法は現段階で除外した。 参加者C:本人と電動車椅子ごと4名体制+1名(指示役)で階下まで運んだ。 |
今回の訓練を通して、同じ車いすユーザーでも、各々安心安全に避難する方法がそれぞれ違うということがよくわかりました。また事前に本人の体の状態や車いすの構造について話を聞けているからこそ、安心安全に避難できたのだと思います。(中略)車いすユーザーの方が的確に自分の状態を説明できる方法、サポートの方が役割を把握し迅速に行動することができるために、訓練の機会があるといいなと思いました。
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車椅子についてあまり知らなかったので、どのように扱えば良いかが分かったことが、1番勉強になりました。(中略)車椅子の方が避難するときにどうすればいいかが分かる学内の人がもっと増えればいいなと思います。そのための周知活動など、私にできることがあればやりたいなと思いました。
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実際に緊急事態が発生した際にどのように動すればよいかの具体的なイメージをつかむことができ、安心感を養うことができた。今回は事前に障害の状況や注意点などを伝え、参加者の方はそれらを認識している状態で避難行動を取ったが、実際の災害のような迅速な避難が要求される状況下でそのような情報をどのようにして迅速かつ効率的に伝えるかが課題となりうると感じた。
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